「米国のプレイセラピーの第一人者である、ゲリー・L・ランドレス先生が6月11日ご逝去されました。 日本プレイセラピー協会は、子ども中心プレイセラピー(Child-Centered Play Therapy)の発展と普及に生涯を捧げられたゲリー・L・ランドレス先生のご逝去を悼み、深い哀悼の意を表します。 ランドレス先生は、世界のプレイセラピー界を代表する実践家・教育者・研究者として、数多くのプレイセラピストを育成されました。その著書『Play Therapy: The Art of the Relationship』は世界各国で読み継がれ、日本においても『プレイセラピー―関係性の営み』として多くの臨床家に影響を与えてきました。 2007年に刊行された日本語版初版は、多くのプレイセラピストにとってランドレス先生との出会いの書となりました。私たちもまた、その著作を通して、プレイセラピーの理論や技法だけでなく、プレイセラピストとしてどのように子どもと向き合い、どのように在るのかを学んできました。 ランドレス先生は一貫して、子どもを変えようとするのではなく、子どもが本来もつ成長への力を信頼することの大切さを語られました。遊びは子どもの言葉であり、関係性こそが変化を支える土台であるという先生のメッセージは、文化や国境を越えて多くの実践家の心に届いています。 日本の臨床実践においても、「何をするか」だけではなく、「どのようにその子どもと共にいるか」を大切にする伝統があります。その意味で、ランドレス先生の言葉は日本のプレイセラピストたちにも深く響き、多くの学びと勇気を与えてくださいました。 プレイルームの中で子どもと向き合うとき、私たちは今も先生の教えに支えられています。子どもを信じること。子どもの力を信頼すること。そして、子どもの世界に敬意をもって寄り添うこと。その姿勢はこれからも私たちの実践の中に生き続けることでしょう。 長年にわたり、子どもたちが自分らしく生きることのできる世界のために、そしてプレイセラピーの発展のために尽力されたゲリー・L・ランドレス先生に、心からの感謝と敬意を捧げるとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2026年6月


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