国際プレイセラピー協会コンソーシアム(IC-PTA)創立および理事国加入のお知らせ

秋麗の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。 

この度、私ども、日本プレイセラピー協会が国際プレイセラピー協会コンソーシアム*(以下 IC-PTAと記述)に理事国として加入することとなりましたため、皆様にご挨拶させていただきます。

*コンソーシアム:共通の目的を持つ複数の組織が、協力し合うために結成する共同体 

日本プレイセラピー協会の理事の大野木嗣子が、IC-PTAの創設から関わっておりますので、その経緯や目的について簡単にご説明いたします。 

 

IC-PTAのアイディアは、数年前(新型コロナ禍以前)に、イギリスで行われていたプレイセラピー研究グループにて、カナダとイタリア出身の2人の創設メンバーの会話の中から生まれました。このグループは、「プレイセラピーの父」として知られるアメリカのプレイセラピスト、チャールズ・シェーファー氏によって設立された研究グループです。この研究グループの始まりは、さまざまな国のプレイセラピストがプレイセラピーのアイディアを基に協力し合い、プレイセラピーの分野を世界的に発展させるという彼の夢でした。招待制の小さなグループとして、イギリスの遠隔地で年に1回開催される1週間の会議は、チャールズ・シェーファー氏がまさに望んでいた参加者間のプレイセラピーの分野での複数のコラボレーションにつながる絆を生み出す助けになりました。参加者はさまざまな国から来ており、さまざまな理論的背景に基づいてプレイセラピーを実践していますが、これらのコラボレーションから複数の書籍、ワークショップ、トレーニング、会議、新しいプレイセラピー協会などが生まれています。そして最も重要なことは、多くの生涯にわたる友情がはぐくまれたことです。 

研究グループのメンバーの多くは、このIC-PTAを実現するための話し合いに参加しました。最終的には創設メンバーは、7ヵ国(アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、オーストラリア、カナダ、スイス、日本)からの9人で構成されています。IC-PTAの創設メンバーが所属している各国協会が、初代理事国として参加するよう招待されました。 

そして2022年、IC-PTAが正式に設立されました。初代理事国は6カ国で、日本プレイセラピー協会(日本)の他には、 Association for Play Therapy(アメリカ)、 Association for Play Therapy Italy(イタリア)、 Australasia Pacific Play Therapy Association (オーストラリア)、 British Association of Play Therapists (イギリス)、 Canadian Association for Play Therapy (カナダ)です。 

IC-PTAの最も重要な目的は次の3つです。プレイセラピーの分野を世界的に強化・発展させるために、各国プレイセラピー協会間の協力を促進すること、さまざまな国でこれから設立予定の協会に対して支援をすること、専門分野としてのプレイセラピー実践の誠実さと質の高さを担保すること。                

(  詳しくはこちら→ https://www.ic-pta.com/  ) 

日本プレイセラピー協会では、IC-PTAを通じて得られた各国のプレイセラピー事情や、プレイセラピー領域に関する最新情報を、日本のプレイセラピストにお伝えしてまいります。また、日本のプレイセラピー事情に関しても世界の会員に発信していきます。そうした情報のやり取りの中で、お互いの良い実践に学び、自国の文化に適したプレイセラピー実践の発展に寄与していくことを願っております。今後の情報発信等につきましては、本ホームページに随時掲載してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。また、情報発信方法のアイディアなどがございましたら、メールにてご意見をお寄せいただけましたら幸いです。 

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