研修報告
7月26日から28日までの3日間、国立オリンピックセンターにて Paris Good-year Brown 氏による『TraumaPlay™基礎研修』 を開催しました。日本全国(北海道~九州)から48名の心理専門家、プレイセラピー実践者、学生が参加し、児童相談所や社会的養護施設などの福祉領域をはじめ、医療・教育・産業など幅広い分野でトラウマを抱えた子どもに関わる方々が集まりました。
講師のParis Good-year Brown 氏は、米国のTraumaPlay™Instituteのエクゼクティブ・ディレクターであり、TraumaPlay™を確立した第一人者です。講義だけでなく事例検討や実践的なワークを通して、また講師の臨床態度や人柄に触れることで、参加者にとって大変深い学びとなりました。
アンケートでは 96.7%の参加者が「満足・役に立った」と回答 しました。具体的には、
- 「治療者の役割、アセスメント、具体的な介入方法など、様々な知識やスキルを得られた」
- 「子どもに合わせた柔軟な態度に触れ、エンパワーされた」
- 「トラウマ治療は難しく、無力感や孤独を感じてきたが、学びや仲間とのつながりから意欲や勇気が湧いてきた」
- 「もっと勉強したい」
などの声が寄せられ、日本におけるトラウマプレイへの関心の高さが改めて示されました。
さらに、この研修は終了後もウェビナーを通じた追加学習や小テストを経れば、TraumaPlay™Instituteから正式な研修修了証が発行されます。今回の基礎研修は、日本でトラウマプレイを学ぶ第一歩として、大きな意味を持つものとなりました。
今後も私たちは、日本におけるトラウマプレイのネットワークを広げ、意見を交換し、学び合いを続けてまいります。



チラシのダウンロードはこちら
TraumaPlay™が日本にやってきます!TraumaPlay™ Modelは、慢性的な虐待、個別のトラウマ的出来事、関係性トラウマ、愛着障害などに関連した極度のストレスを経験した子どもたちを治療するために、柔軟で連続的なプレイセラピー・モデルとして、TraumaPlay Institute™によって開発されました。
このアタッチメントに基づいたプレイセラピーモデルは、トラウマを抱えた子どもとその養育者を治療するために、即座に活用できる
多くのプレイセラピー介入法を支える基本的な枠組みを提供します。このトラウマ治療とプレイセラピーを統合したアプローチは、治療プロセス全体を通じて子どものニーズに寄り添いながら、指示的および非指示的な方法を柔軟に組み合わせる道筋を示します。(より詳細な研修内容は裏面をご覧ください。)
またとない貴重な機会ですので、ぜひご参加ください!
Paris Goodyear-Brown先生のTEDトークのリンクはこちら
Paris Goodyear-Brown (MSSW, LCSW, RPT-S, 認定EMDRコンサルタント)は、TraumaPlay™モデルの考案者であり、TraumaPlay™ Instituteのエグゼクティブ・ディレクター、Nurture Houseの臨床ディレクター、ヴァンダービルト大学で精神科メンタルヘルスの非常勤講師を務めています。
TED講演者、熟練した臨床家、プレイセラピーの推進と教育におけるAPT賞を受賞。過去25年間、心的外傷を負った子どもや家族の
治療に専門的に取り組み、Trauma and Play Therapy, Parents as Partners in Child Therapy, Big Behaviors in Small Containers, Polyvagal Power in the Playroomなど多数の著書を執筆。世界中の子どもトラウマ・セラピストを育成することに大きな喜びを感じ、これまでモロッコ、アイルランド、オーストラリア、スウェーデン、イスタンブール、南アフリカ、ネパール、トルコ、台湾、中国といった国々で研修を実施してきました。
著書はこちらから→https://www.parisgoodyearbrown.com/store
【日時】
2025年7月26 (土) – 28日 (月) 10:00-17:30(通訳付き)
* 3日間の対面研修後、9本のウェビナーを視聴した上でオンライン小テストをクリアするとTraumaPlay Institute™から正式な研修修了証が発行されます
(ウェビナーはYouTubeの翻訳機能利用予定)
【対象】
臨床心理士・公認心理師・臨床心理学大学院在学・修了の方、プレイセラピー実践者
*臨床心理士研修ポイントを申請予定です
【参加費】
早割 83,000円(会員 81,000円)
通常 85,000円(会員 83,000円)
【定員】
60名
【研修内容】
トラウマを抱えた子どもたちを治療するための重要な概念
flexibleとsequentialとはどういう意味か?
安全・安心を高めるために-トラウマの神経生物学とその治療法
遊びの神経生物学 トラウマに配慮したプレイルーム
現在の対処の評価と適応的対処の強化
生理的反応を和らげる:自己調整の強化
SOOTHEの戦略
遊びをベースにした段階的暴露/心的外傷後の遊びを深く掘り下げる:情報開示の連続性
マスタリー・プレイ
トラウマ・ナラティブ・ワーク
Thought Lifeへの取り組み
意味のあるさようなら体験を作る
ウェビナーの中でカバーされる内容:
1.TraumaPlayモデルの紹介
2.TraumaPlayにおけるエモーショナル・リテラシーの向上
3.Regulate to reason: 耐性の窓を広げる
4.TraumaPlayにおいてトラウマ体験後の自己に肯定的な意味を持たせること
5.パートナーとしての親:TraumaPlayのプレイセラピー・アセスメントと治療計画
6.A Soothing Dozen: 子どもの自己調整を助ける12のプレイセラピー・テクニック
7. いま何をすればいい?:TraumaPlayの親へのコーチング
8. 自然の中の遊び:屋外でのTraumaPlayの実践
9. TraumaPlayの中で怒りと攻撃をあつかう
【申込み】
*こちらのPEATIXページからお申込みください。
*会員登録をされる場合、登録までにお時間をいただくため、締切日が異なりますのでご注意ください。
*お申込者のご都合によるキャンセルについては、いかなる理由があっても返金をいたしかねます。
〇 会員申込締切日
以下の締切日までにこちらから入会のお申し込みをしていただくと会員割引の適用があります→(https://www.ja4pt.org/?page_id=1052)
早割期間内に申し込みをされる方 会員申請締切日:2025年4月18日 研修参加費:81,000円
通常期間に申し込みをされる方 会員申請締切日:2025年6月13日 研修参加費:83,000円
〇 研修申込締切日
早割期間内に申し込みをされる方 申込締切日:2025年5月16日 研修参加費:83,000円
通常期間に申し込みをされる方 申込締切日:2025年7月11日 研修参加し:85,000円
(会員割引料金で申し込まれる方は、会員登録完了後に送られる割引コードをお使いください)

