Month: 12月 2017

●日本プレイセラピー協会推奨のプレイルームおもちゃリスト

プレイセラピーは日常と違う特別なものですが、おもちゃ自体が特別というわけではありません。とは言え、けっしていい加減におもちゃを数多く集めてはいけません。大事なことは、おもちゃを収集することではなく、きちんと目的に合ったものを「取捨選択」することです。おもちゃについての考え方はプレイセラピストによって少しずつ異なります。様々なおもちゃの中から、自分の考え方・目的に合ったものを選びましょう。
(大野木嗣子博士監修)

 

●プレイセラピーに適しているおもちゃの基本的な考え方
・頑丈でこわれにくいもの
・年齢・発達に合った、複雑な操作の必要ではないシンプルなもの
・創造的な表現を促進するもの
・感情表現を促進するもの
・子供が日々体験していることを投影しやすいもの
・子供が興味を示すもの
・表現したり、探索したりすることを促進するもの
・言葉を使わなくても表現できるもの
・決まりきった使い方をしなくても良いもの

 
●プレイセラピーに適しているおもちゃリスト
(プレイセラピストが居心地良く使えないものは置かないようにします。
たとえば、セラピストによっては、絵の具で部屋や衣服が汚れることが困る場合、絵の具は置きません)

・動物(山、海、砂漠、川、大昔、ジャングル、などに居る様々な種類)の人形
・哺乳瓶
・積み木
・叩いたりけったりしても立ち上がるプラスティクの大きい人形(パンチキック)
・車(普通の車、飛行機、ヘリコプター、電車、トラック、など色々な種類)
・子供用机と椅子(最低二脚)
・着せ替え衣装や小道具(医者、サラリーマン、主婦、先生、消防士、など色々)
・食べ物のおもちゃ(果物や野菜、料理などなるべく色々な種類のもの)
・拳銃
・人形の家と家具
・アクセサリー(プラスティックの壊れても良い派手なもの)
・実物大の赤ちゃん人形
・レゴブロック
・お医者さんセット
・お金セット(お札、小銭、クレジットカード、銀行カード)
・絵の具
・紙(白い紙、色画用紙、折り紙)
・書くもの一式(マーカー、クレヨン、色鉛筆)
・人間(両親、男女の子供、祖父母、他の大人や子供、ペットなど色々体が柔軟なもの)
・電話(固定でも携帯でも両方でも良い:なるべく音のしないもの)
・食器(最低普通のもののセットを4式)
・粘土(小麦粘土など)
・手にはめる人形や指人形
・砂の入った箱(箱庭)
・はさみ(子供用の安全なもの)
・セロテープ
・やわらかい玉とバット
・ぬいぐるみ
・大工道具(かなづち、スクリュードライバー、鋸、など色々)
・ホワイトボード
・性的虐待を受けている子供には性器がはっきり分かる人形を男女とも

 

●プレイセラピーに不適切なおもちゃ
・治療者が居心地悪く、使いたくないもの
・年齢不相応なもの(年齢より上でも下でもよくない)
・組み立てるのが難しい、あるいは時間がかかる複雑なもの
・想像性を使わなくても遊べるもの
・高価なもの
・壊れては困るもの
・触っただけで壊れてしまうもの
・今流行りのもの
・危ないもの(例えば、ガラスで出来ているものなど)
・すぐ無くなってしまうほど小さいもの
・部屋には大きすぎるもの
・治療者にとって思いがつまっていて大切なもの
・シール(治療終了の「ご褒美」として毎回一つ選ぶのに置いてあるのは効果的)
・本物の道具(例えば本物の携帯電話など)
・キャラクターもの(ただし子供があるキャラクターに強い気持ちがある場合は適切)
・コンピューターゲーム
・コンピューター
・勉強道具
・本(待合室にはとても良いーもちろんちゃんと選ばれた物のみ;待合室にはおもちゃを置かない)
・ビデオ(ただし人間関係スキルを学ぶ必要性がある子供にスキルを教える教育ビデオなどは適切)
・テレビ
・ボードゲーム(これは問題とゲームによっては適切な場合・物もある)
・外で遊ぶ用のおもちゃ(外や広い部屋でアクティビティーを目的としているときは適切)
・運動道具(外で思いっきり体を動かすことが目的の場合は適切)
・本物の食べもの

● トラウマとプレイセラピー

① Too scared to cry
  Lenore Terr, Harper & Row, 1990
  (日本語訳:恐怖に凍てつく叫びートラウマが子どもに与える影響、西澤哲訳、金剛出版)
② The healing power of play
  Eliana Gil, Guilford Press, 1991
  (日本語訳: 虐待を受けた子どものプレイセラピー、西澤哲訳、誠信書房)
③ The playing cure
  H. Kaduson, D. Cangelosi, and C. Schaefer Eds., Northvale, NJ,
  Jason Aronson, 1997所収
  Shelby, J. S. (1997). Rubble, disruption, and tears: Helping young survivors
  of natural disaster
④ Short-term play therapy interventions with children
  H. Kaduson, and C. Schaefer Eds., New York, NY: Guilford, 2000 所収
  Shelby, J.S., Brief play therapy with traumatized children: A developmental perspective
  (日本語訳:短期遊戯療法の実際、倉光修監訳、創元社)
⑤ Empirically based play therapy.
  L. Reddy and C. Schaefer Eds., Washington, DC: APA Press., 2005所収
  Shelby, J.S., Posttraumatic Play Therapy: An integrated model of directive
  and non-directive approaches.
⑥ Contemporary play therapy: Theory, research, and practice
  C. Schaefer and H. Kaduson Eds., NY, Guilford. 2006所収
  Felix, E., Bond, D., & Shelby, J.S.. Coping with disaster: Psychosocial interventions
  for children

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